はじめに

投資とギャンブルは違う

失敗を繰り返す方のなかには、株式投資ではなく実際はギャンブルをしているに過ぎないということに気がついていない人も多いです。

しっかりと買い場、相場の方向を考えているつもりであっても、安易に仕掛けている人は実際、目先の上昇下落に賭けているようなもの。これに気づくことなく、日々パソコンに向かっている人も多いのではないでしょうか。

そして「中毒」となったように毎日売り買いをしなければ気が済まなくなり、やみくもに買っては損をするということを続けている人にも多く出会います。

そうした“株式中毒”とでもいうような方々に話を聞いてみると、実はほとんどの方が自分は中毒になっていると自覚しているのですが、「やめようと思ってもやめられない」と言います。まさにアルコール依存などと同じで、身体によくないとは知りながら抜け出せなくなっているのです。

株式投資を仕事としているような人であっても、のべつ幕無しに株を売り買いしているわけではありません。まずは、ゆっくりとした投資をおすすめします。

どこに時間をかけるべきか

さて、投資するときに一番時間を使うべきなのはどこでしょうか?

もちろん売り買いすることではありません。投資をする先、つまりどのような企業の株を買うかということに最も時間を割くべきだと思います。そして、買うタイミングについても、すぐ飛びつくのではなく、しっかりと調べて実際の投資が始まるのです。

証券会社の取引画面を開き、一番動いている株を探すということではなく、自分の投資方針や投資機関に合わせた銘柄を選択し、投資をするということが大切です。

焦らずゆっくりと探した銘柄に投資すれば、その後も取引画面から離れ、出かけていても、仕事をしていても、収益を得ることができる可能性があります。

投資をギャンブルにしないこと――。

これが株式教室を長く開いてきた私が思う、“普通の私たち”におすすめの投資法なのです。

本記事は投資一般に関する情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません

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