はじめに
新車ではもう買えない?
生産自体は終了した124スパイダーですが、この原稿を書いている段階ではまだ販売されています。車両本体価格は6速マニュアル車が406万円、6速オートマチック車が416万9,000円となります。
ベースとなったロードスターの最上級グレードである“RS”にはレカロシートのほか、124スパイダー同様にビルシュタイン製ダンパーを装着していますが、こちらの車両価格は333万4,100円なので数字だけ比較すると124スパイダーの価格は高く感じるかもしれません。
ただロードスターの場合はメーカーオプションで設定される「Brembo社製ブレーキ専用サイズのRAYS社製アルミホイール(ダークガンメタリック塗装)等」を装着すると33万円のプラスとなり、その差も縮まります。ただどちらがお得なのか、という視点では無く、それぞれの個性で勝負できるクルマと言えます。
インテリアの基本造形はロードスターを踏襲しますが、上質素材などをプラスします
今回とある販売店に電話をしてみましたが、色の違いやオプションで対応できない可能性はあるけど、購入はできる、とのことでした。ただ元々生産台数が少ないモデルだけに時間との勝負と言えます。
ならば中古車ではどうか、という考えが浮かびます。
生産台数の少ない124スパイダーですから当然中古車の流通台数も少ないことは容易に想像できますが、現在国内には30台前後しか流通していません。
またここ数ヶ月、コロナ禍の影響はあったとはいえ、中古車の相場自体は数ヶ月前から上昇志向にあり、筆者が調べたところ一度底値になった後、約70万円以上上がっており、中古車の平均価格は390万円とかなり高めに推移しています。
生産が終了したことも受け、先に価格が反発した印象も受けますが、前述したようにとにかく流通台数が少ない以上、新車以上に購入するならば早めのアクションをオススメします。
別に売買して利益を得ようということではなく、運転の楽しさや所有欲を満たしつつ、将来のリセールバリューも期待できるのがこの124スパイダーと言えるのではないでしょうか。