はじめに

ストレスフリーのインテリアですが…

ドライバーズシートに座り、ポジションを合わせます。ここから見える風景はヤリスとあまり変わりありません。アイポイントはSUVということもあってアップしますがボディの見切りの良さや、体の収まり具合にはヤリス同様にストレスは感じません。

ただし、一カ所だけどうしても気になりました。シートポジションを電動で調整するのですが、その調整スイッチが最後まで慣れなかったのです。シートバックの角度、上下のハイト調整、そして前後調整に、それぞれひとつずつのスイッチ、合計で3個あって分かりづらいのです。確かに1モーターですべての調整を行っているという技術的な努力は凄いですし、認めたいのですが、さすがにスイッチの動かす方向とシートの動きに違和感があり、調整しづらい点はストレスになってしまいます。

右から前後スライド、シート上下、リクライニングと3つのパワーシートを調整するスイッチが並び、自然な操作性がわかりにくい

本来、シートポジションを電動で調整する場合、目視することなく手の感覚的な操作で行えるのが理想だと思います。ところが、この3つのスイッチのお陰で、何度となく目で確認したり、考えながら行わないといけないのは数少ない改良点ではないでしょうか。もちろん一度調整してしまえば「そうは度々、変えません」という人もいるはずです。しかし、乗り降りの時や家族で使用するときにはこのスイッチのお世話になるのですから、ストレスは軽減して欲しいのです。

少々長くなってしまいましたが、他の部分がストレスフリーだっただけに、何とかならないだろうか、と思ったポイントでした。高い位置にメーターパネルやディスプレイオーディオが設定され、ドライバーからの見通しは良く、視線移動も抑えられていて楽々でドライブできます。特別に気に入る点もなければ、特別に嫌だなと思う点もない。インテリアというのはドライバーがもっとも長く目にする部分だけに、ことさらに気になる点があるとストレスになるのです。

マルチインフォメーションディスプレイは派手さはありませんが視認性のいいメーターパネル

ところがヤリスクロスは良く言えばスッキリとしていて運転に集中できます。ヤリスよりも一回り大きなボディサイズですが、ボディがとてもコンパクトに感じるインテリアだと思います。もちろんデザインとして優れているかどうかと言うのは別問題ですが、誰もがスッと、すぐに居心地の良さを感じるインテリアだと思います。

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