はじめに

人気の電動アシスト車も株高を示す?

さらに今回は、自転車販売台数を使ったもう1つの分析結果もご紹介します。電動アシストの自転車(電動自転車)と、いわゆる“ママチャリ”といわれる軽装車の販売台数を使ったものです。

図1と同じように、それぞれの販売台数を過去3ヶ月累積して比率を示しています。
直近で公表された7月は1.68という値でした。これは電動アシスト車が、軽装車の1.68倍売れたことを表します。

この「電動アシスト車÷軽装車」のグラフも日経平均株価と連動しています。やはり値段が高い電動アシスト車が売れるときほど、株高の傾向となるようです。

少々専門的になりますが、統計学の分野では2つのデータの関係を見るのに相関係数というものを使います。具体的な計算方法は専門書に譲りますが「電動アシスト車÷軽装車」と日経平均株価の相関係数は0.67になりました。

相関係数が1だと2つのデータが完全に一致して動いていることになります。つまり、通常は1よりも小さな値となり、1に近ければ近いほど連動していることを示します。統計学の専門書によれば0.67は“比較的強い相関”がある関係です。

直近2020年7月の「電動アシスト車÷軽装車」の値は上昇していますので、今後の株高を期待したいところです。

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