はじめに

ディーラー、ファンドマネージャーを経験し、現在は株式評論家として活動する私には、不動産投資家としての一面もあります。運用のプロとしての観点から考える不動産投資の特徴をご説明したいと思います。


普段は株式評論家としてラジオや証券会社の講演、個人投資家向けの教育コンテンツなどの活動をしています。

今回はいつもと違う不動産の話をしようと思います。私は不動産投資を始めて7年ほどになります。サラリーマンが不動産を保有する意義、ポートフォリオの考え方、購入までの実践的なフローなどを公開したいと思います。

債券投資との出会い

私が不動産も含めたポートフォリオ運用に着目したきっかけは、2008年にかんぽ生命に入社し、債券のファンドマネージャーとなったことでした。株式投資と債券投資の決定的な違いについて説明しますと、債券は返済されることが約束されている貸付のようなもので元本に対し利子が付くという商品です。

株式投資のように値上がり期待での投資をすることもできますが、クーポン(利子)という毎年決まった額貰うために投資をします。
かんぽ生命でも値上がりを目的とした株式投資を全くしないというわけではないですが、基本は配当に着目したインカム投資です。

すでに述べた通りポートフォリオ運用の第一歩は債券投資で、主に外債に投資しました。その他、不動産や運用期間と利回りの関係など長期運用を行うために必要な商品知識、ポートフォリオ理論を一から学ぶことができました。その後、保険会社の運用が個人投資家でも実践できることがないかと日々研究していたところ、不動産投資に行きついたのです。

保険会社は多数の不動産投資を行っており、支店が入っているビルが「○○生命ビル」であることをご存知の方はいらっしゃると思います。不動産は株と同じく値上がりを追求した投資ができますが、債券と同じく大半が賃料を安定的に得る資産(インカム資産)として投資しています。