はじめに
2000年代はすでに2回リニューアル
―2000年に登場の4代目では、「Campus」のロゴが縦組でデカデカと表示されていますね。
吉村:おそらく100均などでも安価な文房具が販売され始めたこともあり、大きく表示して、「きちんとしたノートブランドである」ことを訴える意図があったのだと思います。品質には当初からこだわっていましたが、この4代目では、それまでよりもさらに強度のある背クロスに改善しました。使っていただく方への満足度をさらに上げるためでした。
2000年(平成12年)に登場した4代目CampusノートのA罫タイプ。縦組ロゴはかなり大きく表示されている(写真提供:コクヨ)
―そして、現在まで続く5代目が登場したのが2011(平成23年)。デザインの印象は変わらないと思いきや、この5代目で、ロゴが横置きに戻っていますね。
吉村:はい。ロゴも新しくなっています。デザイン以外で改良された構造では、背クロスの表面加工を見直し、ペンで書き込みがしやすくなったこと。そして、罫線も定規で線を引きやすいように変更しました。また、新開発の紙を採用し、より気持ちの良い書き心地と合わせて環境への配慮も実現しました。
2011年(平成23年)に登場した5代目CampusノートのA罫タイプ。改善点は表紙デザインだけでなく罫線の内容にも至った(写真提供:コクヨ)