はじめに

家計を風通し良くする、家族マネー会議のススメ

家計の共有部分を増やすには、支出状況(いわゆる家計簿など)を見せたり、話し合ったりすることが良いのですが、私はお子さんも含めて家族で家計について話す「家族マネー会議」をお勧めしています。

家計のことを家族に、しかも子どもに知られるのは抵抗がある、お金の話など暗い雰囲気になりそうだなど、不安に思われることも多いのですが、やり方次第では家族のコミュニケーションの場ともなり、非常に効果的だと思っています。

「お金の話をしましょう」と誘うよりは、「欲しいと言っていた○○を買うかどうかみんなで相談しましょう」程度をきっかけに、明るく話ができるといいですね。話す日はいつでもよいのですが、できれば給料日あとの家族全員が集まれる日がよいでしょう。

家族マネー会議のやり方は?

進め方は簡単です。

1、今月の収入の報告(やりにくい人はカットしても可)
2、先月の支出の報告(消費・浪費・投資に支出を分けて振り返る)
3、貯金額の発表
4、欲しいもの等のプレゼンテーション。多数決で「家計からの購入」が可かどうか判断
(5、雑談)

目的は家族の将来に向けたお金の話なので、「買うことができない」「お金の準備ができない」という話よりは、「こうするとお金の準備ができる」「このようにやりくりすると、買えるんじゃない?」といった前向きな話に持っていきます。時には商品やその値段など、調べなくてはわからないこともあると思いますので、パソコンなどもあるとよいでしょう。

夫婦の財布を1つに合わせ、お金の使い方や価値観を共有し、管理しやすい家計を作ることが、夫婦別財布の家計を改善する策となります。今回紹介したやり方は一例で、皆さんのご家庭に合わせてカスタマイズしていただいて構いません。ご自分なりのやり方で、取り組んでいきましょう。

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