はじめに

普段は5人乗りが実に快適

さらに2列目のシートを一番後ろまで下げると3列目のシートの足元にはほとんどスペースがなくなってしまいます。極端な言い方をすると正座して乗るようなことになります。3列目に乗員がいるときは2列目の乗員もシートを前にスライドさせる必要があるわけです。やはりGLBは記上は7人乗りとなっていますが、3列目は緊急的な意味合いのシートだと言うことです。大人にとってロングドライブというのはさすがにきついと思いますが、緊急的に座ることは出来ます。

133列目を格納し、5人乗車として使うと十分な広さの荷室が出現

使い方としては普段は3列目の背もたれを倒すと綺麗に格納され、フラットな荷室の床が出現できます。もちろんそのスペースは5人乗りのSUVとして考えれば十分に実用的な広さ(荷室容量は500L)を確保しています。

スーツケースを4個、ちゃんと納めることが出来ます。さらに2列目も前方に倒すとその荷室容量は1,680Lですから、“広々”と言う表現が当てはまります。おまけに2列目シートを収納しても床には凸凹がほとんどない状態ですから、車中泊だって快適にこなせそうです。まぁ、メルセデスのオーナーが車中泊というのはほとんど聞かないかも知れませんが、実用的で広々とした荷室は確保できるわけです。

さらに言えば5人乗りであれば2列目のシートを一番後ろまでスライドさせると、足を組めるほどのスペースが出来ますから、リクライニング機能と合わせればリアのシートの居住性はとても快適だといえます。もちろん、その居住性の中で走り出してみれば、こちらは確実にメルセデスのゆったりとした乗り心地です。GLAほどの軽快感はありませんが、衝撃をソフトに吸収しながらひたひたという感じでクルージングを楽しめます。この乗り心地はファミリーにとっても快適ですから普段は5人乗りとしてロングドライブに出掛けたりグランピングに使ったりと、本当に活躍します。そして緊急時にあと二人、そんな使い方になるGLBですが、次なる悩みが湧いてきました。

実はGLBのディーゼルエンジン搭載モデル、200d(512万円)には4WDが用意されていません。一方、試乗したのはガソリンエンジンを搭載した250 4マチックスポーツ(696万円)で、こちらは4WDです。GLBはどちらかと言えば街乗り派ではなくアウトドア色の強いSUVだと思います。できれば燃費のいい4WDのディーゼルモデルも設定して欲しいと感じました。

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