はじめに

20代前半の知人カップルがお付き合いをはじめて1年、そろそろ結婚を見据えた話し合いが増えてきました。彼と出会うまでは結婚も子どもも特に強い希望がなかった女性なのですが、彼の方が「子どもが欲しい」という強い希望があるといいます。

筆者のような中年期の男女には少々意外な会話に見えるかもしれません。


でも、これは意外な話ではなく、イマドキの結婚支援の現場からも非常に聞くパターンです。女性よりも男性の方が、自分がいくつであろうと結婚の希望条件に「子どもが欲しい」があがってきます。

筆者はいくつかのマッチング関係のビッグデータ分析を行っていますが、女性はアラフォーあたりになると「子どもは希望していません」「さみしい老後は嫌なのでパートナーが欲しいです」「産期を考えると最後の段階ですので婚活をなんとか頑張りたい」など、子どもをもつことについては男性よりも多様性のある意見がみられるようになる傾向があります。

子どもが欲しい、という年齢を問わず男性側に多く見られる婚活理由そのものについては、あくまで子を持つ・持たないは個人の自由ですので、干渉するところではありません。

しかし、全国の結婚支援団体・マッチングデータ企業からは、男性会員が自分の年齢にかかわらず70代あたりまで、

「子どもが欲しいから34歳までの女性を紹介してほしい」
「2人は欲しいから出産間隔を考えると20代の女性を」
「そんな年齢の女性では子どもが持てないと思うので若い女性を」

などと希望する男性が多く、その条件にマッチングする女性会員がほとんどいないことから、気分を害し退会する男性、マッチング希望が叶わないことについて男性からのクレームが多くなる、という相談の声が多くあがります。

このように自分の年齢を問わず女性の年齢に希望がある男性には、おそらく「女性には35歳の高齢出産の壁があるが、男性は関係ないのだ」という考えがあるように思います。

そこで今回は、この「女性には35歳の高齢出産の壁があるが、男性は関係ないのだ」という考えについて、果たして統計的なエビデンスがどうであるか、皆さんと確認したいと思います。