はじめに

子どもが欲しい男性に立ちはだかる「35歳」の壁

43年の推移データからわかることは、お父さんであっても「授かり年齢の天井」が見て取れるということです。

また、第1子ほどは第2子・第3子の父親の平均出産(授かり)年齢の上昇が起こっていない、ということもわかります。

グラフからは、1子、2子、3子と43年推移の右肩上がりの角度がどんどん横に水平に近づいているのがわかります。

この情報から統計的にいえることは、「1子だけ欲しいなら半世紀前に比べて男性の年齢が5歳くらい遅れても大丈夫な確率が高いが、2子、3子もほしいとなると、半世紀前のお父さんたちに比べてもそんなに悠長に構えることは許されなさそうだ」ということです。

2018年においてのお父さんの平均授かり年齢をみてみると、
2_お父さんの平均授かり年齢

です。2番目の子どもをだいたい、お父さんが35歳、3番目の子どもをお父さんが36歳、で平均的に授かっていることが示されています。

ここで、1子と2子、2子と3子の平均年齢の差に注目してみてください。ともに1歳あるかないかです。これは現実的な子どもの授かり間隔とすると考えにくい間隔です。同じ男性の推移として読んでしまうと、33歳スタートで毎年授かるライフデザインとなっているからです。

つまり、こういう場合の数字の見方としては、1人目を授かった父親グループより2人目を授かった父親グループの1子目の授かり年齢が若い傾向がある、という見方が有力となります。また3子目を授かった父親グループではさらに1子目スタートが若い傾向にある、ということになります。

結局、たとえ男性であっても子どもが欲しい、ましてや多くの子どもが欲しい場合は、統計的に見ればスタートが遅れた場合はその影響で子どもを持つ希望が実現しにくくなる可能性が高くなる、ということが示されているといえます。

「いや、俺の親戚には42歳でパパになったやつがいる」
「僕は39歳で2子目を授かりました」

という方も当然います。統計的にはほぼあらゆる現象において「ばらつき」が必ず出ます。ですので、確率が低くても、この年齢以降は授からないという話をしているわけでは決してありません。

ただし、統計的な発生事実でみるならば、子どもが欲しい男性が子どもを持てなくなるリスクは、女性同様、意外と早い年齢で訪れていることが統計的に指摘できます。

男性がもし「どうしても子どもがほしい」というのであれば、女性の第一子平均出産年齢をベンチマークに結婚相手の年齢ばかりにフォーカスするのではなく、父親の平均授かり年齢をベンチマークに逆算して(授かり間隔から考えて不自然にならないように)自分の年齢を客観的に考えることが大切です。少なくともエビデンスを踏まえた節度ある婚活をした方がマナー違反と思われない、ということがいえそうです。