はじめに
2モーターの役割
前後に2つのモーターを搭載するレネゲードですが、フロントモーターはエンジンに直結しており、主に駆動用バッテリーへの電源供給を行いますが、リアモーターは後輪の駆動を専門に行います。特に後述するEVモードでは後輪のみで駆動します。搭載するバッテリーは11.4kWhのリチウムイオンバッテリーでEVモード、つまり電気だけで最大48kmも走ることができます。
3つのドライブモードが魅力
レネゲードのPHEVには3種類のドライブモードが搭載されています。走行状況を車両側が見て最適にエンジンとモーターを制御する「ハイブリッド」、EV走行をメインとする「エレクトリック」、そしてバッテリーの消費を抑える「Eセーブ」です。
3種類のドライブモードはインパネ下部に設置されたスイッチを押すだけで切り替わります
他社のPHEVを見るとバッテリーを走行中にもアクティブに充電させるために「チャージモード」という機能(クルマによって名称は異なります)を搭載しています。もちろんこれを使えばエンジンを積極的に回すのでガソリンの消費は増えることになります。
一方でレネゲードにはこのシステムが搭載されていません。実際の試乗については後述しますが、基本はEVで走り、電気を使い切ったらエンジンを始動させる、という考えです。
では使い切ったらどうするのか?という疑問も当然湧いてくるわけですが、前述したハイブリッドモードを基本とすれば、常に効率の良い制御をしてくれるのでそれほど悩むことはないでしょう。
筆者も実は他社のPHEVに乗っていますが、早朝や深夜など周辺の住民に迷惑をかけたくないのでその際はEVモードで入出庫を行っています。実際、家に帰ってきた時に電池が少なくなりエンジンが始動するのがイヤ、という人もいるはずです。
そのために「Eセーブ」モードを使えばあらかじめ電池の容量を維持し走ることができるのです。