はじめに
最も指数が高かったのは「畜産缶詰」
購買データを調査したところ、9月4日~5日の購入個数を示す指数が最も高かったカテゴリは畜産缶詰で、5日の指数(8月1か月間の日平均購入個数を1としたときの数値)は14.9でした。
「畜産缶詰」とは、例えば焼き鳥やコンビーフ、ランチョンミートなどのカテゴリです。ここで気をつけなければならないのは、台風接近によって消費者の注目を集めたカテゴリであることは確かなのですが、普段の購入個数規模がそれほど大きくない場合は購入個数の微増でも、指数が大きくなりがちということです。
畜産缶詰の1日平均購入個数は、今回リストアップした中での最大だったカップ麺と比較すると100分の一程度です。とはいえ、台風に備えて準備しておきたいカテゴリであることに間違いありません。
「畜産缶詰」の多くは、調理しなくても、開けてそのまま御飯のおかずになります。万が一、台風の影響で電気やガスなどの供給が止まってしまっても大丈夫なように買い置くには好適な商品ということができるでしょう。
ペットフードも用意しておきたいカテゴリ
購入指数ランキング10位以内には入りませんでしたが、番外編として注目カテゴリを紹介します。それはペットフードです。
普段からある程度の購入個数があるため、指数自体はそれほど高くありませんが、犬フード、猫フードも、台風接近に伴い指数がやや高くなる傾向(9月4日に猫フードの購入指数:約1.6)がありました。台風に備えて食品を買いだめしておきたいのは、人間向けのものだけはありません。ペット用の食料も生活在庫(家庭内での常備在庫)を確保しておきたいものです。