はじめに

乗っているだけで心地よく

さて高速に乗り入れてからというもの、本当に平和なドライブが続きます。都内から向かったのはアクアラインを渡った木更津方面。アクセルをグッと踏み込んで追い越し体勢に移らなければ、基本的にモーターが主役の静かな走行が続きます。加速時にはエンジンをサポートしながらスムーズに速度が上がります。一定速で走り出せばバッテリー残量にもよりますが走りはモーターが担当します。

時々存在を主張するエンジンですが、ほとんど作動していることが分からないのです。よく聴いていないとエンジンが付いていることを認識できないほど、この1.5Lの3気筒エンジンは予想以上に静かなんです。

意外にも良く出来たエンジン。存在は主張することが少ないのですがいい仕事をします

実はこのT5には走行モードとしてできるだけモーターだけで走行する「ピュア」モード、、エンジンとモーターを適切に切り替えて走る「ハイブリッド」モード、そしてエンジンをフルに働かせ、それをモーターでアシストして力強い加速が可能な「パワー」モードの3つがあります。このなかで基本となるのはもちろん「ハイブリッド」です。自然な走行感覚は、なんとも心地いい乗り味を提供してくれます。アクセルをガツンと踏み込みさえしなければ、モーターとエンジンがバランスよく走りを担当しながら、快適なクルージングが続きます。

もちろん、全車速追従機能付のACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)はオン、車線をキープするパイロット・アシストも作動させるほぼ完璧、といった穏やかさで走れるのです。なぜでしょう、遅いクルマに追いついても、追い越そうなどとは思わないし、多少の渋滞があっても“ま、ゆっくりいこうか”とこちらまで穏やかになるんです。そんな気分になるのは私だけかもしれませんが、よほど急いでなければ、なすがままという感じですね。

帰路、木更津のアウトレットで充電スポットを探すと急速充電だけしか発見できません。そうなんです、T5は200V16Aの普通充電のみ。スマホのアプリで普通充電を探すと近くに普通充電施設はあるのですが、わざわざ充電しても満充電までに2時間ほどかかる可能性があります。

そこまでゆっくりしているわけにも行きませんし、アウトレットで散財しそうで、それも怖いのです。本来ならば、自宅で深夜に充電しておいて、短距離の買い物などでは「ピュア」モードに入れ、モーターだけで走るといった使い方が理想なんです。

相変わらずボルボのラゲッジルームは容量も確保され、そしてスクエアで使いやすい

「ま、このままハイブリッド走行のまま、大人しく帰りましょうか」となってアクアラインに乗り込みました。夕方の混雑が始まる直前、平和な気分のまま帰ります。

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