はじめに
プリンスホテルといえば、都市部やリゾート地に多くのホテルを展開していますが、近年の多様化するスタイルのホテルにあって“ベーシックの王道”ともいうべきイメージのホテルブランドです。本連載では個性的なホテルを紹介してきましたが、今回はそんなプリンスホテルのイメージを覆す9月1日開業の「東京ベイ潮見プリンスホテル」をレポートします。
東京駅と舞浜駅の中間
東京ベイ潮見プリンスホテルが位置するのは東京ベイエリアの潮見。ベイエリアといえば、東京都の開発計画を背景にインフラの整備や街の再開発が行われてきましたが、ホテル最寄駅のJR 京葉線の潮見駅周辺は倉庫が多く立ち並ぶエリアというイメージもあります。一方、東京駅と舞浜駅の中間地点であり多数の観光客が通過するポジションともいえます。
また、東京国際フォーラムや東京ビッグサイト、幕張メッセ等の大型コンベンション施設へのアクセスにも優れており、駅前立地のホテルであればビジネスユースに資するかもしれません。駅前とあってコンビニエンスストアやスーパーマーケットなど充実しており、ホテルステイにあってちょっとした買い物に使えます。
アートに彩られたホテル
ホテルのゲストニーズは多様化しています。伝統的なホテルカテゴリーとしてシティホテル・ビジネスホテル等ありますが、たとえば、ビジネスホテルが出張族やリーズナブルな旅行者をターゲットにしているように、ターゲットにするゲスト層は料金帯や年代によるセグメントが前提となってきました。
一方で、旅のスタイルやゲストがホテルに求めるものが大きく変化する中で“ライフスタイルホテル”が注目されています。ライフスタイルホテルは、ゲストの趣味や嗜好といった点にもフォーカスする斬新なコンセプトを打ち出すホテルでいま注目を集めています。東京ベイ潮見プリンスホテルはアートが溢れたホテル。江戸のアートに彩られた、色鮮やかな非日常空間が演出されています。