はじめに

営業一つとっても大手は苦戦の可能性が

「化粧品メーカーでも、中小こそ生き残るのでは?」と思っています。

コロナ禍で、国民はほぼ全員がマスク着用に。化粧品メーカーは、大きな影響を受けたはずです。「マスクで見えない」「マスクに色がつくのがイヤ」と諸所の理由で、口紅の需要がだいぶ落ちてしまったようです。

反対にぐっと伸びたのは、カラーコンタクト。いわゆる〝カラコン〞。「目は口ほどにものを言う」と、目元のおしゃれに注力しているのでしょう。一方で、夏場のマスクは、つらいものがありました。蒸れて、お肌が荒れた人が続出。そんな最中、新日本製薬という会社が、基礎化粧品で好業績でした。

特に「一つで六役(乳液、パック、化粧下地など)果たすオールインワンスキンケア」と話題のパーフェクトワンが、累計5500万個販売と絶好調。この「パーフェクトワンブランド」を特化して打ち出すことで、圧倒的な存在感を出しています。

一方で、口紅も含めあらゆるジャンルの化粧品を手がける世界的化粧品メーカーのエスティローダーは、2000人規模の人員カットのニュースが。手軽に需要を満たせる、小回りが利く企業が有利な環境となってしまいました。

意外な美容関係のヒットは、美容整形です。美容整形は、施術後に腫れや赤みが出るなど、落ち着くまでに時間がかかる「ダウンタイム」が必要です。テレワーク期間の誰にも会わない貴重なチャンスを、ダウンタイムに使った人が多かったのでしょう。

セルソースという会社は、再生医療を中心とした企業。医療機関で自分のお腹の脂肪を取って送ると、培養して自分の胸に注入してくれる。自分の幹細胞を増やすので、拒絶反応なく、豊胸することができるとか。食塩水が入ったバッグで豊胸した際の、「バッグが破れるリスク」なしで豊胸できる画期的な美容整形です。

このような、ニッチであった分野で強い中小企業が、今後ますます伸びていくでしょう。

株は社長で選べ!コロナ継続・収束問わず確実に勝ち続けるたった一つの株式投資術 藤本誠之 著

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