はじめに

定年後の3大不安というのは、「お金」「健康」「生きがい」です。ここで言う「生きがい」の不安は「孤独」ですね。

定年後は、社会との設定が薄れたり、人とのコミュニケーションが少なくなってしまいます。まだ、夫婦でいるのならいいのですが、高齢者の単身者というのは、増加しています。さらに言うならば、たとえ夫婦二人で暮らしていたとしても、いつかは一人になってしまいます。孤独というのは、老後生活においてかなりきついことですが、ある程度の孤独になれておく必要があるかも知れませんね。

アメリカのロチェスター工科大学の研究によると、妻を亡くした男性の余命は、同年齢の平均余命に比べて30%短くなるそうです。ちなみに夫を亡くした女性の平均余命には変化はなかったそうです。

わからなくはない感じの研究結果ですね。芸能人ですと、朝丘雪路さんの死から99日目に夫の津川雅彦さんが心不全で亡くなっているし、樹木希林さんの亡くなった半年後に夫の内田裕也さんが亡くなっています。


夫が先に亡くなるとは限らない

老後の時間を夫婦で過ごす時間が長くなって、夫婦の会話が増えるというのは、とてもいいことです。しかし、いつかはどちらかが先に亡くなります。これは避けられないことでもあるのです。平均余命で考えると、夫の方が先に死亡する確率が高いのですが、こればっかりはわかりません。

ある日、妻が先に亡くなることもあります。残された夫は、もちろん孤独感に苛まれます。しかし実生活でも困ったことに直面します。それは、日常的な食事や掃除・洗濯などの家事をやってこなかったという場合です。

食事などの料理は、ほとんど妻が担っていて、夫は料理ができない、また洗濯もしたことがないという場合も……。たとえ洗濯ができたとしても、一人暮らしだと、洗濯物を干すのもおっくうということになって、同じ下着を何日も着ていたり、パジャマのまま一日過ごすということになって、日常が壊れてしまうことになり、外出も少なくなるという悪循環になってしまいます。

一方、妻の場合は、食事も、洗濯、掃除は日常続けていることなので、大きく日常が壊れるという可能性は確かに低いのです。

全部の夫婦がそうとも言い切れませんし、世代によって家事の分担も変わってきていますが、こういう夫の場合には、行く先が心配ですよね。

夫にも自活能力は必須ですが、実情は自律できていない夫が多い

夫婦どちらも長生きをして、ポックリ逝くのは理想なのですが、そううまくはいかないというのが現実です。では夫はどうすればいいのかというと、日常の家事を夫婦で分担をして過ごすのはいかがでしょうか。つまり自活能力を身につけて、自律した健康的な生活を続けられるようにしておくことが重要でしょう。

夫も、日常的に食事の用意、洗濯、掃除などの家事を分担していくことが必要ですし、妻も自分の仕事だという義務感から解放されるべきでしょう。