はじめに

料理ができるようになれば、老後生活が楽しくなる

夫が料理を習うのは、お勧めです。

定年後に男性の料理教室のクラスなどがあり、人気があるそうです。ベターホームのアンケート調査によると、約75%の人がほとんど料理をしなかったのですが、料理を習うことで、月に2〜3回料理をするようになったという人が約50%に増えました。

また、定年後の料理をお勧めするのは、妻の負担を減らすという意味でも大きなものがあります。夫が現役時代は、朝とたまに夕食の用意をするだけですんでいたのに、定年後は毎日家にいるわけですから、妻は1日に3食のご飯を用意することになります。これだけでも大きな負担です。

これを、週に1回でも交代すれば、気分的にもかなり違います。逆に一切料理をしないで、時間になると「メシはまだ〜。」なんて、言っていると熟年離婚の可能性が上がってしまいます。

また、人生先があるのですから、料理をしていると楽しい時間を過ごすことができるし、分担していくことが大切です。

「お米の研ぎ方」「包丁の持ち方」がわからないというのでは、いざ妻が入院したときや、万が一妻が亡くなるなんてことになったときには、すぐに日常生活に困るという事態になってしまいます。

ちなみに、筆者の母が倒れて入院したとき、料理がまったくできなかった父には、困ってしまった。そんなことのないように、定年後は、ぜひ料理をするようにお勧めしたいです。

また、先ほどのベターホームの調査によると、料理教室に通う前は、料理以外の家事をほとんどしなかったと言う人が、約37%でしたが、通った後では、家事をほとんどしない人が約12%に減っていました。

料理がきっかけでも、掃除がきっかけでもいいのですが、日常的に家事を自分でも実践していきましょう。配偶者に先立たれても、生活していける力を日頃から鍛えていくことは重要です。

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