はじめに

定年退職までいくら貯まるのか試算してみましょう

まず、確認しておきたいのが、今のペースで貯金した場合、退職時にはどれくらい貯まっているのかです。

今現在、毎月2万円、ボーナスからの貯蓄額は45万円となっています。定年退職の時期がいつなのかの記載がありませんので、60歳で退職するとなると、(2万円×12カ月+45万円)×19年=1,311万円貯めることができます。現在の貯蓄100万円とあわせると、合計で1,411万円貯まっている計算です。

この他にも退職金があるかもしれませんし、相続財産があるかもしれませんが、最低でも1,411万円は確保できる計算になります。

セカンドライフにかかる費用を考えてみましょう

続いて、セカンドライフを送る際に、どれくらいの費用が必要になるのかを考えてみましょう。60歳で退職した場合の90歳までかかる費用を確認していきます。現状、毎月の支出は15万円ですので、90歳までの費用は、15万円×12カ月×30年=5,400万円となります。

一方で65歳からは年金の給付が受けられます。厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業の概況(平成30年度)」のデータによると、女性の厚生年金の平均年金月額は10万2,558円ということが分かりました。65歳から90歳までの25年間では、10万2,558円×12カ月×25年=3,076万7,400円受給できる計算です。

単純計算では、貯蓄額1411万円+年金受給額3,076万7,400円-5400万円=▲912万2,600円。このままでは、不足額は912万円ですので、早めに手当てしていく必要があります。

どのようにするべきか?

詳細なお金の流れは把握できないのですが、ボーナスが100万円あるにも関わらず、年間貯蓄額は45万円に留まっています。可能ならば、年間貯蓄額を増やすことをお勧めします。

25万円アップの年間70万円を貯蓄に回した場合は、25万円×19年=475万円です。また、退職時期を5年先送りして65歳になった場合は、2万円×12カ月×5年=120万円です。これらを修正することで475万円+120万円=595万円の収入を増やすことが可能です。

しかしながら、この試算のままでは、約317万円が不足する計算になります。現状のライフスタイルでは、老後資金は間に合わないことになってしまいます……。

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