はじめに
不安は、その正体が何であるのか「わからない」ことが原因
すでに金融資産が600万円あるという相談者様は、それでも不安で眠れない夜があるとのことですが、何が怖いのでしょう。
例えば、コロナの影響で仕事がなくなる収入が減る→家賃が払えず生活ができない→どうしよう不安だ。ということなのでしょうか。相談者様が抱えている不安の正体が何であるのか具体的な内容がわかれば対策がとれます。貯蓄が解決策になるのかもしれません。しかし、「なぜ、そんなにお金を貯めたいのか」、具体的な答えが出ないままでは貯蓄そのものが人生の目的になってしまい、どんなに貯めたとしても不安は解消されないでしょう。「そのお金を使って何をしたいのか」という目的をもつことで不安心理から解放されると思います。
みんなの資産はいったいどれほどなのか?
不安が強すぎると自分が今、手にしているものを見落としてしまいます。まずは、今あるもの、できていることを2つのデータを参考に検証してみましょう。
相談者様の600万円近い金融資産は、同年代をはるかに超え単身世帯の平均値とほぼ同じ金額となっています。相談者様の1年間に必要な生活費を180万円とした場合、3年分はまかなえる貯蓄額となっています。たとえ収入が無くなったとしても、すぐに路頭に迷うことはなさそうです。
同世代はどれくらいもらっているのか?
また「年収450万円だけでやっていけるのかも不安」とのことですので同年代の平均的な給与も見てみましょう。
上を見ればキリがないかもしれませんが、現職は男性の平均給与を上回る水準にあります。