はじめに

何が分かってきたか

新型コロナウイルスが年齢とともに感染率と重症率が上がることは、皆さんもご存じのことだと思います。これはウイルスが細胞内に入る鍵穴となるACE2(アンギオテンシン変換酵素2)受容体という物質の発現量が、年齢とともに増加するためだと言われています。つまり鍵穴が少ない子供は、ウイルスが細胞の中に入ることができないので感染しにくいのです。

国内での小中高等学校での感染の状況を示すデータが報告されています。表は、文部科学省が作成した 「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」(2020.9.3 Ver.4)に示した2020年6月から8月末までの児童・生徒の感染状況です。

小学校での感染者数は2か月間で428人ですが、小学校内で感染したのは9名わずか2%に過ぎません。学校での感染の割合は、中学校では7%、高校では33%と上がり、高校生では家庭内感染と学校内感染がほぼ同数になります。

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