はじめに
暖房をもっと利かせるための工夫はある?
室内の環境を少し工夫するだけでも省エネ効果を向上させることができます。冬場の室温は窓やサッシなどを閉めていても冷気で低下してしまいます。日照の時間帯はカーテンなどを開けて陽光をしっかり取り入れましょう。逆に、日没後は急激に室温が奪われるので、カーテンなどを閉めて室温の低下を抑制します。夏と違って冬は日が短く、16時を過ぎると陽光で室温を保ち続けることは難しいので時間帯に注意しましょう。
また、窓やサッシに対してカーテンなどが短くて下に隙間が空く場合は、その隙間から冷気が入り込みますので、カーテンなどのサイズにも注意するようにしましょう。
室内機と室外機のお手入れ方法で注意すべきは?
フィルターに埃が溜まると空気の流れが悪くなり暖房効果は低下します。室内機にフィルター自動お掃除機能が備わったものであった場合でも、2週間に1回を目安としてお手入れされることをおすすめします。フィルターに埃が溜まった状態を改善することで、5%から10%ほども消費電力を節減できるという検証データも発表されています。またぜひともフィルターのお手入れを実施してみてください。室外機ですが、こちらのお手入れポイントは2項目あります。
まず、室外機の周りにモノを置かないこと。一般的な室外機は前面部が空気の吹出口となっており、背面部は空気の吸込口となっています。吹出口が塞がれると、排気された冷気が吸込口に向かってしまい暖房効果を著しく低下させて電気の無駄使いに直結します。これは夏の冷房時でも同様となるので充分に注意しましょう。さらに、吸込口から排気される空気が再び吸込口に向かうことをショートサーキットやショートサイクルと呼んでおり、最悪の場合は保護機能が働いて運転を停止させることも考えられます。室外機の周りにはモノを置かず、枯葉などが付着している場合は取り除いてあげましょう。
もう一つのポイントは、室外機を雪に埋もれさせないことです。特に積雪のある寒冷地で気をつけることになりますが、室外機に雪が積もってしまうと、室外機が空気を吸い込むことができなくなり、こちらも最悪の場合は運転が停止してしまいます。雪除けの設備や、強度が約束されている専用設置台などに据えて雪に埋もれない工夫が必要です。大雪の被害を受けることが少ない地域の場合でも油断は禁物。
数年振りの大雪などに見舞われた際は気が付いたら室外機にダメージを受けていたなどということも充分に考えられます。高齢の親族の方々が寒冷地にお住まいの場合には電話などで伝えてあげましょう。
意外や意外。夏場のエアコンより、冬場のエアコンの方が消費電力が大きかったなんて知らなかった方も多いのではないでしょうか。つい後回しにしてしまうお手入れ方法も実践しつつ、より快適なステイホーム時間を満喫しましょう。