はじめに

6.レントロールに気になる点はないかどうか
レントロールを見る際のポイントは、この4つです。

(1)各部屋ごとの家賃の高低
(2)敷金があるかどうか
(3)契約開始日
(4)保証会社があるかどうか

それぞれ見ていきましょう。

(1)各部屋ごとの家賃の高低
入居期間の長い入居者がいる場合、最近の入居者よりも家賃が高い場合があります。このケースでは、入れ替わりがあった場合を想定して、最近入居した人の低い家賃に合わせて、年間売上を計算し、利回りを出し直す必要があります。「その家賃を基準に指値をしていく」というのも1つの方法だと思います。

(2)敷金があるかどうか
敷金をもらえるエリアなのか、敷金をもらえないエリアなのか、を事前に調べましょう。「敷金をもらえないエリアなのに、敷金の計上がある」とすれば物件の競争力があると判断しやすいので、入居付けに困る可能性は低いと思います。

(3)契約開始日
契約開始日が2月、3月、9月といった繁忙期以外で入居付けできているのであれば、物件自体に競争力があると判断しやすいです。そのため、購入後も入居付けには苦労しない可能性が高いです。

逆に、入居日が繁忙期に集中している場合は、「今後の退去日が重なる可能性が高い」とあらかじめ予測できるため、客付け広告費が発生するエリアであればその資金を用意しておく心構えが必要になります。

(4)保証会社があるかどうか
今はほとんどのケースで保証会社を利用していることと思います。むしろ、保証会社を付ける前提で賃貸経営が行われているため、気にする必要性は低いです。ただし万が一のケースに備えて、しっかり保証会社を付けて入居付けしているかどうかは見ておく必要があります。

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