はじめに
日本国内でNFTに関連する企業は?
NFTに関連する企業とは、どんな企業でしょうか。先行しているアメリカでは、ゲームのキャラクターやアイテム。そして、NBAやMLBの有名選手を使ったトレーディングカードなどが好調に推移しています。
日本での先行事例では、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684・東証1部)やカプコン(9697・東証1部)がいち早く取り入れています。出版業界でも、電子書籍に強いメディアドゥ(3678・東証1部)が、大手4出版社と連携してデジタル付録をNFTにて年内に提供を開始する予定です。日本は、漫画・アニメ・ゲームなど、数多くのIP(知的財産)を持っていることから、今後参入や導入がなされていくと見ています。
NFTを売買する市場であるマーケットプレイスに関係する企業にも注目しています。例えば、メルカリ(4385・東証マザーズ)では、新会社メルコインにてNFTの取引に対応する予定です。マネックスグループ(8698・東証1部)は、マーケットプレイス「CoinCheck NFT(β版)」を開始しました。GMOインターネット(9449・東証1部)では、NFTマーケットプレイス「アダム by GMO」を開始予定と、続々と参入を開始している状況です。
投資や提携などにより参入する企業も多いようです。gumi(3903・東証1部)は、世界最大のNFTマーケットプレイス「Opensea」やNFT・ブロックチェーンゲーム専業開発会社であるdobule jump.tokyoなどに出資しています。Link-U(4446・東証1部)は、共同子会社であるハッシュパレットを通じてエンターテイメント領域に特化したブロックチェーンネットワーク「パレット(Palette)」のテストネットの運用を開始しています。
今後もNFTに様々な形で参入・導入する企業は増えて盛り上がっていくと見ていますので、継続して注目していきたいところです。
<文:投資調査部 饗場大介>