読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。
今回は、5年後に退職したいという40歳の女性からのご相談です。現在は独身でひとり暮らしをしていますが、退職後は実家に帰ってパートなどをして働きたいと考えています。そのような暮らしが実現可能かどうか、どんな点に注意が必要かを考えていきましょう。FPの氏家祥美氏がお答えします。
大学卒業以降同じ会社に勤めていますが、転勤がある仕事で、現在は実家とは別の県で勤務しています。自分の能力に見合わない役職と感じていて、お給料は少なくなっても、もう少し負担の軽い仕事をしたいと思っています。
今の会社で勤務する以上はそのような見込みはありませんので、可能であれば退職金の割合が上がる5年後に退職し、実家で暮らしたいと思っています。現在、実家には70代の母が一人で暮らしており、金銭的には独立している状況で、妹は結婚して家を出ています。会社を辞めてもパートなどで仕事はしたいと思いますが、実家は東北の片田舎で車は必須ですし、あまり高収入は見込めません。
実家(築35年)のローンはありません。また、他のローン等はありませんが、今年中に車を購入する予定です(予算は300万円)。退職金は5年後まで働いた場合は1500万円程度です。公的年金は試算したことがありませんが、23歳までは免除申請、それ以降は厚生年金に加入しています。
このような状況で仕事を辞めた場合、老後の資金は足りるかご教示いただければと思います。
【相談者プロフィール】
・女性、40歳、会社員、独身
・住居の形態:一人暮らし、賃貸(福島県)
・毎月の世帯の手取り金額:35万円
・年間の世帯の手取りボーナス額:120万円
・毎月の世帯の支出の目安:15万円(年間の特別支出は別途60万円/年程度)
【毎月の支出の内訳】
・住居費:6万円
・食費:3万円
・水道光熱費:1万5,000円
・保険料:3,000円
・通信費:7,000円
・お小遣い:1万円
・その他:2万5,000円
【資産状況】
・毎月の貯蓄額:20万円
・ボーナスからの年間貯蓄額:60万円
・現在の貯蓄総額(投資分含めず):2,500万円
・現在の投資総額:200万円
・現在の負債総額:0円