はじめに
今後30年の収支を計算すると?
このような前提で今後30年間の収支を計算すると次のようになります。
棒グラフは上向きが収入金額、下向きが支出で、赤の折れ線グラフが年間収支を示しています。
配偶者様が育休から復帰されると年間300万円前後の黒字となりますが、お子様が中学受験に向けて学習塾に通い始めた頃から黒字額は縮小し、上のお子様が大学を卒業されるまでは収支がほぼトントンの状況が続きます。
しかし、下のお子様が大学を卒業された後は年間の黒字額が500万円超となり、資産形成が一気に加速する形になります。そして、60歳で退職金をご夫婦で合計3,000万円受け取られると、大幅に資産が増加することになります。
資産残高の推移はどうなる?
資産残高の推移については次のグラフをご覧ください。
縦軸上側に金融資産とマイホーム(=資産合計)、下側に住宅ローン(=負債)が表示されており、資産合計から負債を差し引いたものを純資産として赤字の折れ線グラフで表示しています。
お子様が大学卒業されるまでは緩やかな資産拡大となっていますが、卒業後は一気に資産が増えていき、62歳時点の純資産は1億3,556万円となっています。
こちらのシミュレーションでは60歳で定年退職された後の収入をゼロとしていますので、資産が減少することになりますが、人生100年時代と言われる昨今、ご相談者様が60歳を迎えられた時に完全にリタイアするというより、何らかの形で働き続ける可能性もあるかと思いますので、その場合には実際には資産は横ばいか増加ということも十分考えられるかと思います。