はじめに

家計の中で改善可能なポイントは?

支出額は、収入が高いわりには少なく全体的にコントロールされていると思います。以下、支出改善が可能なポイントをお伝えしますが、「無理な節約」は必要ないと思います。

●住宅費
住宅費は毎月10万円ですが、この中で住宅ローン返済とマンションの管理費と修繕費を支払っていると考えます。仮に8万円が住宅ローン返済だとすると、約5年で完済することになります。残年数が10年以下で、ローン残高が1,000万円を切っているので借り換えによるメリットは少ないでしょう。また、住宅ローンは借入の中でも特に金利が少ないことが多いので1%を切るような場合は、団体信用生命保険もあり「保険代わり」の役割も有るため、無理な繰り上げ返済をする必要は無いでしょう。

●食費
夫婦+お子さん2人の4人家族であれば、10万円は少し高めであると思います。ここに日用品が含まれているとしても、1〜2万円の改善余白があるとは思います。無理な節約や意識をしたくないという場合もありますが、奥様が専業主婦であれば、スーパーなどの買い物の予算を設けておくことが大切です。変動費は1週間の予算を決めてその中で買い物をするようにすると、コントロールしやすくなります。

●生命保険
現在、生命保険は入っていないとのことですが、医療保険は現在の貯蓄があれば不要かと思います。

一方、ご相談者さまに万が一のことがあったら専業主婦の奥様とお子さんの生活費や学費が心配になります。現金や、運用している資産・iDeCoを併せると1,888万円あります。また、住宅ローンは借入の中でも特に金利が少なく有利なことが多いので、金利が1%を切るような場合は無理な繰り上げ返済は不要です。また、団体信用生命保険は「万が一の時の生命保険代わり」にもなるので、繰り上げを急ぐ必要は無いでしょう。

●その他
その他の費目が10万円となっており、ここに趣味娯楽や衣服美容、特別費などが含まれていると思います。生活していくのに必要な費用と、レジャーや交際費などの生活を楽しむ為の費用があると思いますので、内訳を把握し、収入が減った場合にどの費目を抑えられるかを考えておくと良いと思います。

家計全体を見直すことで、生活するのに最低限必要な支出と、レジャーなど楽しみや贅沢をする費用に分けることができるので、今後、転職などをして収入を下げなくてはいけない場合も、最低限必要な支出を下回らないように意識しましょう。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]