はじめに
コロナ禍でICTが再評価
年代や性別、職業によって活用しているツールの種類や活用度合いは異なりますが、プライベートでも仕事でも、ICTの利用が広がっているようです。
COVID-19パンデミック以降に意識がどう変化したか尋ねた質問に対しては、「スマートフォン、タブレット、パソコンなどのデバイスの便利さを改めて認識した」という回答が63.8%でもっとも多くなりました。特に、20代以下の女性は85.8%、学生は84.2%が、デバイスの利便性を再認識しています。コミュニケーション不足が、思わぬ結果をもたらしました。
出典:Dropbox Japan / 「コロナ禍におけるテクノロジー利用動向調査」の結果を発表
家庭でのクラウド活用も当たり前に
ところが、ICTの活用は限定的で、仕事や生活のあらゆる場面で頼っている、というは状況でありません。
さまざまなデータをどのように保存しているか尋ねたところ、DropboxやGoogle Drive、iCloudといったクラウドストレージは写真や動画の保管でやや多くの人が利用している程度にとどまり、ほかの用途での活用は限られていました。今のところ、パソコン(45.9%)やスマートフォン(62.7%)に写真や動画を入れている人が多い状況です。
出典:Dropbox Japan / 「コロナ禍におけるテクノロジー利用動向調査」の結果を発表
そこでDropbox Japanは、大切なデータを保管する際に重視する条件を調べました。すると「必要な時にいつでも保管した情報・データを閲覧・利用できる」(56.1%)および「長期にわたって保管できる」(55.8%)という、クラウドストレージと親和性の高い項目が重要視されていたといいます。
確かに、企業では以前からクラウドの利用が増えていて、そうしたメリットが評価されています。企業でクラウドを使い慣れ、その恩恵を実感した人は、プライベートでも活用しようと考えるでしょう。さらに、音楽や映像のストリーミング配信サービスを使う人が増え、PCやスマートフォンにデータを保存せず必要なときにオンデマンドでアクセスするというスタイルになれた人も大勢います。これも、クラウド普及を後押しします。
家庭向けのサービスであっても、これからクラウド対応が当たり前になりそうです。