はじめに

1月の株価が上昇しやすいワケ

第二次大戦後、東証が再開したのが1949年5月です。以後、1月に日経平均株価が上昇した月数は50回(月)ありました。2021年までに1月は72回(月)あったので、勝率としては、50回÷72回=69%と約7割の確率で1月は上昇しています。他の月と比べて1月の勝率が高いことが分かります。

なぜ、1月の株価は高くなるのでしょうか。
これにはいくつかの理由がありますが、新春における投資家の株式買い姿勢の高まりが大きな要因としてあげられます。

例えば、外国人投資家は12月のクリスマスシーズンには休みに入ります。12月中旬から年末までの2週間程度が休暇で、旅行などを楽しむ投資家が多いようです。この休暇中、相場が急落するかもしれませんので、休暇前に一旦、ポジションを調整しておいて、新年になって投資を再開する傾向があります。このような株式の買い姿勢が相場上昇をけん引すると見られます。

新春相場への期待も投資家の積極姿勢を高めることにつながります。足元では新年に活躍が期待される相場のテーマはどのようなものになるのか、その予想がマスコミなどでも取り上げられています。再生可能エネルギー、国土強靭化などが注目テーマとして期待されていますが、その関連銘柄などに投資家の物色姿勢が強まりやすい時期とも言えます。

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