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日米同時上場、LINEのIPOは儲かるか

3つのポイントから判断する

今年最大のIPO、「LINE」の全容が少しずつ明らかになってきました。総額1,000億円を超える資金を調達するようで、普段のIPOと違って手に入る可能性が断然に高いです。でも肝心なのは、儲かるのかどうかですよね!?

私的な結論を先に申し上げますと、7~8割がた「儲かる」んじゃないかと思ってます。いろいろと調べてみると、いくつか悩ましいところもあるのですが、トータルでは参加に傾いています。

そこで今回は、注目の「LINE」IPOの儲かりポイントをまとめてみましたので、括目してご覧ください!


「LINE」のIPOサマリー

・ベンチャーキャピタルの出資もなく、大株主たちにはロックアップ(株を売っちゃダメよ!)がしっかり掛かっていて、国内に出回る株もそんなに多くないので、初日の売り圧力は強くない。
・知名度は抜群で、公募で手に入らなかった投資家の買いが入る可能性もあり、需給面は悪くない。
・業績的にも決して買えない水準ではない。

銘柄名抽選申込資金当たり数狙い目評価
LINE6/28~7/828万超多い野村、三菱B

ポイント1:国内に出回るLINE株は数少ない!?

今回のIPOでLINEは1,000億円を超える巨額の資金を集めることになります。これは去年の「日本郵政」や一昨年の「リクルート」以来の金額となります。ただし、LINEは初の試みとして日米に同時上場しようとしています。そして、集める金額は海外の方が大きくなっているのです。

具体的には、集める1,127億円の内、海外から約710億円、国内からは約420億を予定しているようです。LINEの2週間前に上場する「コメダ珈琲」は600億円ですので、国内に限っていえば、コメダの方が大きくなってしまいます。

また、リクルートのときは国内・海外それぞれ1,000億円ずつ、合計2,000億円以上集めてます。

こう考えると、LINEの金額が大きすぎるとは思えず、むしろ抽選で当たらない可能性すらあるかと思います。

ポイント2:「売り出し」の株はなく、すべて「公募」である

IPO株の出どころには「公募」と「売り出し」、大きく2つあります。公募とは、新たに株式を発行して資金を調達することで、売り出しとは、大株主などが持っている株を文字通り売り出すことです。

ここで大事なのが、僕らがIPO株を購入した資金がどこに流れるかということです。公募の場合は、その資金は会社に流れ、成長への投資などに使われますが、売り出しだと、大株主の懐に入っていくので、公募の方が前向きな資金調達だと捉えられます。

LINEの場合は、すべて公募での募集ということで、この部分はかなりポジティブです。ただ、少しくぎを刺しておくと、実際に調達する約900億円のうち、400億円は借入金の返済に充てるとのことで、言ってしまえば投資家のお金で借金を返済する感じになるので残念な気はします。

とはいえ、売り出しゼロは、大株主は売却しませんよということですので、評価できますね。

ポイント3:直近の四半期決算でしっかり利益が出ている

LINEは前期に赤字転落しているので、赤字上場だと言われています。ですが、今期の第1四半期では、売上334億円、営業利益53億円で営業利益率も15%程度と割としっかりとしています。

このペースで行けるなら、公募価格はそこまで割高でもないと思います。

「LINE」IPOをまとめると…

LINEの勢いは、2年前から比べると確かに緩やかになっています。ユーザ数の伸びも頭打ち、売上の伸びも鈍化しています。それでも上記のポイントから考えるに、初値に関してはプラスになってくれるのではと思いました。

そんなに上がるとも思えませんが、当選確率もそこそこ高そうなので、IPO的にはまぁまぁの案件と言えると思います。

超大量のストックオプションには要注意

ストックオプションとは、従業員や役員たちに報酬として与えられる株式のようなものです。IPOする会社は大抵発行していますが、LINEの発行数量はハンパではありません。

今回募集する株数は全部で3,800万株くらいですが、ストックオプションの総計は2,300万株もあり、上場前から行使できる数量だけでも1,600万株もあります。決して無視できる量ではありません。

さらに、僕らは公募2,800円でLINE株を買うところを、ストックオプションでは、最安で344円で購入できてしまいます。まさか上場初日に大量に売ってくることは考えにくいですが、注意しておいた方がいいと思います。


※抽選申込期間は証券会社によって異なります。また、情報に間違いがある可能性がありますので、必ずご自身でご確認し、投資判断は自己責任でお願いいたします。

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