はじめに

おすすめしない優待銘柄の特徴3点

――逆に、「選ばないポイント」はありますか?

瀧:「普段は使わないけど優待でもらえるなら…」と今の生活サイクルに組み込まれてないもの目的に株を買う方もいますが、あまりお勧めしません。優待を楽しむのは良いのですが、日々の忙しさにかまけていたら「使わないまま使用期限が過ぎてしまった!」というのはよく聞く話です。また、優待を「使うこと」が目的になってしまうと、純粋にそのサービスを楽しめなかったりします。優待を基準に生活を組み立てるのではなく、現在の生活をオトクにできるサービスはないか、という目線で選ぶのが良いと思います。

また、上場企業にとって株主優待の実施は義務ではありません。企業の判断でいつでも変更、場合によってはなくすこともできます。ですので、その優待を維持するのに相応以上のコストがかかっていそうなもの、言い換えれば「本業ではない商品やサービスを優待にしている」「優待利回りがあまりに高い」といった場合、その優待内容は長続きしないことが多い印象です。

あとは価格です。いくら優待の内容が魅力的でも、値がさ株※に無理して手を出す必要はないと思います。もちろん、投資資金に余裕があれば問題ありませんが、リスク分散するべきポートフォリオを歪めたり、日々の生活を圧迫してまで優待に手を出すのは得策ではありません。優待がもらえる最低株数がいくらからなのか、株価水準はどのくらいなのか、条件を確認しましょう。
※値がさ株…1単元あたりの株価の水準が高い銘柄のこと。

以上を念頭に銘柄を選ぶと、楽にオトクに優待を利用できるのではないでしょうか。

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