はじめに
「連続増配株」のトップ企業
日本には、毎年継続して配当の増えている「連続増配株」が存在します。
減配をしないだけでなく、毎年配当が増えていくため、単に保有しているだけで投資元本に対する配当利回りが上昇していくのです。
連続増配株をあらかじめリストアップしておいて、自分が納得できる株価になった時に投資できれば、単に保有しているだけで毎年配当は増加していくので、安心して長期保有できるはず。
連続増配株は、投資した時点では配当利回りが比較的低い傾向にありますが、長期保有することで投資元本に対しての配当利回りは信じられないくらいに上昇することも珍しくありません。
連続増配を維持できるということは、業績も堅調に推移している場合がほとんどで、今後の株価上昇も期待できるでしょう。
本書執筆時における日本の連続増配ランキングTOP10を下記図に掲載しておきます。いずれも、リーマンショックという100年に1度の金融危機でも増配を継続した猛者達です。
【連続増配ランキング(2021年11月現在)】
このような企業は、業績も安定していることがほとんど。また、ランキング外の企業でも、数年間の増配を続けていれば業績が堅調であることが多いので、投資を検討する際には、配当が上昇傾向にあるかどうかを確認してみてください。
このような増配していく傾向を持った企業は花王、ユニ・チャーム、ライオン等のトイレタリーセクターや、KDDIやNTT等の通信セクター、芙蓉総合リース、リコーリース、みずほリース等のリースセクターに多く見られます。
他のセクターであっても、自動車補修部品を扱う商社であるSPKがランキング3位に入っていたり、自動車オークション運営会社のユー・エス・エスが6位に入っていたりします。
特定の業種にこだわらず、広い視野で投資先企業の検討をおこなった方が、投資の選択肢が増えて、よりよい企業へ投資できる機会が増えるでしょう。