はじめに

ご両親に支援しているお金がいくらなのかを明確にする

しっかり者の相談者様ですので、すでに行っているかもしれませんが、毎月、どれくらいのお金を支援しているのか、金額を明確にしてください。その時は、お父様の介護に関する費用と通常の生活費を分けて算出してみてください。そして、それぞれの費用を予算立てして、その範囲内で収めるよう、計画しましょう。

お父様は寝たきりとのことですが、要介護度はどの程度になっていますか? ご存知のように、要介護度によって介護保険の給付金・給付内容は変わってきます。自宅で介護をしているのなら、施設での介護も検討しても良いでしょう。

今はある意味、非常事態です。もし、お母様がお父様の介護をしている場合は、その分、時間を確保することができますので、お母様にも働き手になってもらえないか、話し合ってほしいと思います。

入所する施設によって金額は変わってきますが、お父様が施設で生活する場合では、介護費用とお母様の生活費でいくらかかるのかも算出し、できるだけ金銭的負担が少ない方法を見つけましょう。

また、相談者様に兄弟姉妹がいる場合は、その方たちにも同等に金銭的な負担をしてもらうようにしてください。

相談者様のマンションはあきらめるべきなのか?

もともと40歳までにマンションを購入することを考えて、貯蓄や投資を行っていらっしゃったようですね。支出の内訳を見ても、無駄遣いもせず、しっかりと計画して貯めてきた様子が伺えます。

相談者様がおっしゃる通り、このまま資金援助を続けている場合は、マンションの購入をあきらめる、もしくはグレードを落として選ぶ方法しかないのかもしれません。

とはいえ、あきらめるのは早いと思います。

お父様は自営業だったため、現在の収入は公的年金の70万円のみのようですが、お母様はこれから年金を受給されるのですよね? そうすると、今よりも生活費として支援しているお金は少なくなりますよね?

先ほども説明させて頂きましたが、お母様にも働いて頂いて収入を得てもらうことができれば、その分、支援する金額を減らすこともできます。

もし、在宅介護をしている場合であっても、在宅で働いてもらう方法もありますので、お母様と一度、話し合ってみてはいかがでしょうか。

私自身、親の介護で仕事を辞めた経験があり、親や周囲の人々と介護について話しました。ご両親としては、息子さんの気持は嬉しいと思っていると思いますが、邪魔はしたくないと考えているのではないでしょうか。

自分がどのような生活をしたいのか、また、ご両親にどのようにしてあげたいのか、考えていることを正直に話してみてください。

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