はじめに
つまらない出費を防ぐには
忙しい、ゆとりのない生活を送っていると、次第に「暮らし」がないがしろになっていきます。粗品のタオル、100均で売っていたコップ、コンビニ弁当の食生活。
それが本当に好きならいいのです。または、人生の中に絶対ゆずれない大切なものがあって、そのためにはすべてのこだわりを捨てる、それでもいいのです。
そうではなく、ただ忙しさにかまけて、
「暮らしなんて何でもいい。安ければいい。手軽ならいい」
と、安易に流されることによって、
「自分が本当に好きなものは何か? 自分が目指すのはどんな人生か?」
がわからなくなってしまうと、無意識に溜まった不満は、見えないストレスとなって自分を攻撃します。それは、乱雑な部屋、乱れた食生活、とれない疲れとなって、結局は人生の生産性を下げていくのです。
夢を描く → 暮らしを整える → ムダ遣いを減らす!
毎日の食事は、自分の身体に変換される「未来の自分の材料」です。節約のためにおろそかにしていたら、健康をそこない、医療費となって跳ね返り、将来稼ぎ出す賃金や売上高を下げてしまいます。
タオルやコップといった「毎日使うもの」も、それと同じような意味を持っています。すべてを買い直す必要はありませんが、自分が大切にしたいポイントだけは、適当なものを使わず「自分の好みに合う、使っていて気分のいいもの」を選びましょう。
暮らしを作るそういったものはすべて、あなたの味方であり、未来のあなたの材料なのです。たとえ忙しさは変わらなくても、味方を増やし、暮らしを強固にしていくことは、疲れにくく、頑張れる心の体力を養ってくれます。
ただ漠然と「将来が不安だから」と思っていても、お金は貯まりません。
自分はどうなりたいのか、どういう人生を送りたいのか、夢を描く。夢から逆算して、暮らしを整える。そうなれば、広い部屋もその場限りのモノも必要ありません。本当に必要なモノを見分けるようにしていけば、自ずとお金は貯まっていくはずです。