はじめに

「負債」にお金を払い続けるとは?

一方「負債」にお金を払い続けると、さらなる支出が積み重なっていきます。住宅は資産と考える方もいますが、住宅の資産価値は購入時より下がるのが常です(物件によっては上がるものもあります)。少なくとも建物の老朽化は資産価値を減らしていきますし、固定資産税や、管理費・修繕費、数十年住んだ場合の水回りやフローリングの大型修繕、などを考えると、今後も出費がかさんでいくでしょう。

自動車も負債になることが多いです。一部の車を除き、新車は購入した時点で数十%は再販価格(リセールバリュー)が低くなります。新車は、新車プレミアムとして販売にかかる営業費用や広告費用がのっているからです。そして、購入後もガソリン代、駐車場代、自動車保険、車検、税金、修理費などのお金がでていきます。もちろん自動車が必要であれば自動車を持つことに問題はありません。ただし「負債」となりうることを理解した上で、その負債にどれだけのお金を投下する必要があるのかを十分に考える必要があると思います。自動車の乗り換えが必要であれば、リセールバリューが新車ほど下がらない中古車を検討してみてはいかがでしょうか?

価値観に照らし合わせて見極めを

資産を買っているのか、負債を買っているのかを見極めるとともに、何が大切かを決める「価値観」を持つことが重要です。

教育費、老後費用、住宅にかかる費用をしっかりと考えた上で自分の価値観と照らし合わせて、「400万円の新車購入に本当に価値があるのか?」「人生の優先順位として他のライフイベントより高いか?」などを考えてみると良いでしょう。

どこか参考になれば幸いです。

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