はじめに
地震保険に加入を検討すべきなのはどのような人?
地震保険の加入目的は、前述のとおり、被災した時の生活を立て直すことを目的であることをお伝えしました。具体的にどんな費用が掛かるのでしょうか。
たとえば、当面の生活費やタンスやテーブル、家電、衣服など、家財の買い替え、元の家に住めない場合は、引っ越し費用としても必要となります。
保険金額は火災保険の最大50%までしか設定できないため「それならいっそ地震保険に加入する必要がないのではないか」という声もあります。その点は、保険すべてに当てはまることですが、ある程度貯蓄に余裕があるのであれば、そもそも地震保険に加入する必要はありません。
また1人で賃貸に住んでおり、家財も少ないという人であれば、保険で補償する必要がない場合もあります。シェアハウスなども同様です。
加入を検討すべきなのは、たとえば4人家族で持ち家にお住まいなどの場合です。建物は50%までしか補償されないことを考慮し、建物と家財それぞれ地震保険に加入しておくことをお勧めします。
賃貸であれば、建物自体はオーナーさんの所有ですから、建物の保険は必要ありません。家財に地震保険を付帯することを検討します。建物自体の被害額はないとはいえ、住む場所を失えば、引っ越しが必要となります。家財も買い替えなければなりません。少しでも早く生活を立て直すには、地震大国と言われる日本に住む限り、備えておくべきだと考えます。
最後に、東日本大震災によって亡くなられた方々とご遺族に深く哀悼の意を表します。日本に住む以上決して他人ごとではない震災に備えるためにも、本記事が地震保険を検討する一助になれば幸いです。