はじめに

美容代や洋服代は「年間予算」を決める方法も

他にも、不定期な支出で、かさんでしまいがちなのが、基礎化粧品やメイクグッズ、美容院、洋服などにかけるお金です。

自分がいったいいくら使っているか、わからない人も多いでしょう。

日頃、スーパーでの買い物で安いものを探したり、ネットショッピングで価格をじっくり比較したりして節約している人でも、美容代や洋服代は気にせず、実はそちらの方が無駄遣いが膨らんでいるケースはもよくあります。

そこで、おすすめしたいのが「年間予算」をある程度見積もっておくこと。

事前に1年間あたりの支出をイメージしておけば、買い物をするときに「これは優先順位が高いかな」と考えるようになり、自然に無駄な支出がそぎおとされていくのです。

とはいえ、美容代や洋服代がいくらくらいの年間予算が理想的かは、人によって大きく異なります。洋服代として、年間5万円程度でいいという人もいれば、50万円を超える人もいるでしょう。

できれば、昨年1年間にどれくらいかけたかわかればよいですが、それも手間だと思います。その場合は、今年1年間、どれくらい美容代や洋服代にお金を使っているか、計算しておくといいと思います。

それを目安に、来年の美容代、洋服代の予算を決めてもいいですね。

1年間のデパート代として、デパート積み立てを利用する方法も

デパートによく行く人は、デパート積み立て(百貨店友の会とも言う)を利用するのも手です。

デパート積み立てでは、例えば、月々5000円を積み立てていくと、1年後に5000円分のボーナスが上乗せされた6万5000円分のプリペイドカードをもらえるのが一般的です。

月に1万円積み立てた場合は、1年後に1万円×12カ月+1万円×ボーナスとして1カ月分=13万円分利用できることになるため、これを「1年間あたり」の予算とするのです。

プリペイドカードの残高を確認しながら「年末まで、あと5万円使える」というように、利用ペースを守っていけば、出費がかさんでしまうこともなくなりますね。

ガマンしすぎると、結局はもっと大きな散財に

お金がなかなか貯まらないと思い、あらゆる支出をガマンしようとすると、耐えきれなくなってしまい、膨らんだ風船がパチンと割れるがごとく、結局はもっと大きな散財につながってしまいます。

お金と上手に付き合っていくには、ほどよく自分の心を満たしながら、将来使うお金をもしっかり確保して安心感を持ち続けること。

このちょうどよいバランスを見つけるまでは、試行錯誤が必要です。人によってバランスは異なるので、ぜひトライ&エラーを重ねながら、見つけていっていただけたらと思います。

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