はじめに

食品の値上げラッシュが続くなか、本気で食費の見直しをはじめる人も多いでしょう。代表的な節約法としては外食の頻度や予算を下げることが挙げられますが、もともと自炊中心の人だと、その効果は限定的です。

そこで今回は、着実に食費を減らせる買い物やご飯づくりのコツを5つ紹介します。


コツ1:値上げ幅が小さい食品を買う

食品の値上げに対抗するには、「あまり値上がりしていない食品」を買う頻度を増やすのが、有効な手段のひとつとなります。

国際情勢や円安などの影響により、輸入品や油などを中心に、幅広い食品の価格が高騰しています。そんな中、国産のお米や野菜であれば、価格が安定しています。そのため、和食を中心に、割安な旬の食材を使った献立を増やすことを意識すれば、食費を維持しやすいでしょう。

ただ、調味料や容器などの必需品も値上がりしているので、値上げ幅が小さい食品をねらう方法だけでは食費の増加は避けられません。ほかにも食費を抑える工夫も取り入れていきましょう。

コツ2:お酒・お菓子・飲み物などの嗜好品を減らす

お酒やお菓子、お茶やコーヒーなどの飲み物を定期的に買っている人は、「買う量」を見直してみましょう。栄養を取ることが目的でない嗜好品は、単純に買う量を減らせれば、体に無理をさせることなく食費を減らせます。

今まで欲しいものを欲しい分だけ買っていた人は、買う量や予算金額を決めることから始めましょう。厳しく設定するとリバウンドが来る危険性があります。無理なくずっと続けるため、「今よりも1割~2割減らした生活を習慣化すること」を目標にしてみましょう。

例えば、毎日ビールを1缶飲むことが習慣の人は、500mlではなく350mlの缶に替えたり、週1回は休肝日を作るといった具合です。本当に欲しいときに欲しい最低量だけを「都度買い」する方法もおすすめです。

糖分やアルコール、カフェインなどは、摂取量を減らすことで体調が良くなる可能性もあります。食費も減って健康にもなれたら、まさに一石二鳥ですね。

コツ3:割安食材でおいしい主菜を作る

自炊の食費は、主に主菜の食材にかかります。そこで、栄養価が高くても安い食材を使った定番おかずを増やすと、着実に食費を減らすことができます。

みなさんもご存じの通り、お肉なら鶏・豚・牛の順に高くなりやすいなど、食材には相場があります。基本的には安価な食材を中心に買うようにし、高価な食材は「1週間の内、何食分まで」と、上限を決めるのがおすすめです。

たとえスーパーで特売だったとしても、元値が高い食材を買うことが多ければ食費は膨らみます。安易に飛びつかず、買い物の総額が高くならないように落ち着いて買い物しましょう。高価な食材は少量だけ買い、同時に豆腐や卵の料理でボリュームを補う方法も有効です。

【画像1】比較的高い食材と安い食材の例

いつも同じ食材ばかりだと飽きてしまうものですが、調理の仕方を工夫するとおいしく食べられます。インターネットで「激安食材×レシピ」などを検索すると、たくさん情報が出てきます。自分が魅かれた料理からひとつひとつ作っていくと、楽しみながら食費削減が続けられるのではないでしょうか。

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