はじめに

近頃、日経平均株価上昇のニュースを耳にする機会が増えているかもしれません。活況となっている日本市場を見てみると、日経平均株価は先週6月16日(金)の終値で3万3,706円をつけ、約33年ぶりの高値を更新しています。

また、6月13日(火)には、プライム市場全体の時価総額が初めて802兆円となり、過去最高額を記録しました。プライム市場が東証一部と呼ばれていた頃も含めて800兆円を超えたことは無いので、とても大きな出来事だったと思います。2023年3月末から率にして約12%の増加、金額で87兆円も増えている状況です。約2ヵ月半の期間で急上昇している事が分かります。

牽引している銘柄はトヨタ自動車(7203)、ソニーG(6758)、キーエンス(6861)、NTT(9432)、東京エレクトロン(8035)など、時価総額が大きい企業です。しかしアメリカ市場の総時価総額は約6,000兆円ともいわれます。ようやく800兆円を超えた日本市場との差は約7.5倍で、規模の違いがひと目で分かります。時価総額トップを誇るアップルは日本円で約395兆円と、同社だけで日本市場の半分の時価総額です。

過去、世界の総時価総額で1位になったことがある日本ですが、近年は低迷しており、少しでもその差が縮まると、日本の経済も明るさを取り戻すのではないかと思います。

今回は、6月16日(金)の終値をもとに10万円以下で購入できる高配当銘柄に注目してみました。3万円代で購入できる銘柄もいくつかピックアップしていますので、ご覧になってみてください。


アールビバン(7523)東証スタンダード

主力事業は絵画等販売事業で、その他に健康産業事業でホットヨガやフィットネス 事業を手がけています。決算は3期連続増収で今期の年間配当を前期比30円増の60円に大幅の増配をする方針としました。

創業40周年を迎える同社が、今後アートと健康産業に新たな新規顧客を開拓する収益基盤も期待できます。

最低購入金額:86,400円
年間配当利回り(予想):6.94%
配当基準日:3月・9月の末日

ユナイテッド(2497)東証グロース

投資ベンチャーを主力事業としていましたが、近年はDX事業に力を注いでいます。
2023年5月に従来未定としていた前期の期末配当を、23円(年間配当は43円)で実施する見通しで、今期は48円となる予定です。

同社は今年度、これまで配当性向重視の株主還元から、株主資本配当率(DOE)を設ける事で、投資事業に左右されない配当を投資家に還元すると発表しています。また、生成AIの活用を推進する専門組織 「生成AIイノべーションユニット」を発足しました。

最低購入金額:83,600円
年間配当利回り(予想):5.74%
配当基準日:3月・9月の末日

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