はじめに
見直すべきは「貯蓄型保険」
もう一つ、気になったのが貯蓄型保険の存在です。
「夫と私は今まで退職金のない会社で働いていたため、退職金代わりに貯蓄型保険(60歳で夫婦合わせて2,500万)や学資保険の代わりに養老保険(子15歳で200万くらいずつ)をしていました。」とありますが、これらの保険は、いまはどうなっているでしょうか?
「住宅ローンは夫だけで組んでいるので、貯蓄型保険は私に何かあった時に使えるようそのままにしておく予定です」とあるので、貯蓄性保険はまだ残っている、支払いを続けていると思っていいのでしょうか。
現在33歳、34歳という年齢から加入時期を考えると、それほど予定利率が高いとは思えません。仮に60歳で解約返戻金が2,500万円になる終身保険だとしたら、1年間に支払う保険料は70〜80万円になるのでは?と想像するのですが、いかがでしょうか?
もしくは、死亡保障は2,500万円あるものの、実は貯蓄性がそれほど高くない保険に加入しているかもしれません。その場合、保険料はもっと安いかもしれませんが、期待しているほど解約時の受取額は多くないかもしれません。保険会社も保険の種類も、保険料も契約年齢もまるで分らないままお答えしているので何とも言えませんが、一度保険の内容を確認してみましょう。
退職金がある公務員に転職できたので、以前よりも老後資金の必要性は下がっています。一方で、車を買いたい、第3子も産み育てたいというように、老後を迎えるより前の資金の必要性が高まっています。貯蓄性の保険の中身をいま一度確認して保険料負担を減らし、預貯金を増やしましょう。
ボーナスをまるまる充てれば、1年半後に車を購入できる
200万円の車を購入したいということでしたね。現在の貯蓄額100万円は、崩してはいけないお金です。また、シンプルな「貯まる家計」を築くためにも、安易に自動車ローンを組むこともお勧めできません。幸い、お子さんはいま教育費がほとんどかからない年齢です。まずはこの200万円の車を現金で購入することを目標に、「貯まる家計」を築きましょう。
この200万円の源は、先ほどでてきた230万円の使途不明金です。特別費として書かれたものだけなら、年間100万円もかかっていないと思うのですが、いかがでしょうか。だとすると、ボーナスの130万円はまるまる貯蓄ができそうです。この計算が正しければ、今年の冬、来年の夏と冬、合計3回のボーナスをまるまる充てれば、ほぼ車代が捻出できることになり、1年半後に車を購入できることになります。
今後も貯蓄性保険の保険料の支払いを続けたい、特別支出が年間100万円を超えそうだ、という場合には、車の購入予定がもっと後になることになります。特別費の一覧や保険の見直しをしながら、現実的な車購入プランを立ててください。