はじめに

7月27日(木)、東京都心は朝7時過ぎに気温が30度を超え、その後も急ピッチで気温が上がり、9時50分には35℃になりました。東京都心では4日連続で最高気温が35度以上の猛暑日となっており、7月に入ってから9日目となっています。過去、7月における猛暑日の最多は2001年に7日間ですので、これを上回る状況です。


世界各地で猛暑

気象庁は、8月1日(火)ごろにかけて、最高気温が35度以上の猛暑日となるところがあるとして、高温に関する気象情報を出しています。同時に8月から10月までの3か月の予報が発表されました。地球温暖化や、南米・ペルー沖の赤道付近の海面水温が平年より高くなる「エルニーニョ現象」の影響で全国的に暖かい空気に覆われやすく、気温が高くなる見込みのようです。

また世界各地でも猛暑が続いていて、7月27日(木)に欧州連合(EU)のコペルニクス気候変動サービスと世界気象機関(WMO)が観測史上、最も暑い月になる見通しと発表しました。世界の7月の平均気温が記録を大幅に更新するとしていて、樹木の年輪やサンゴ礁、深海の堆積物などから抽出した気候データをもとに推定すると、地球がこれほどの高温になるのは12万年ぶりだとしています。

「夏は暑く、冬は寒く」と、ある程度、季節にメリハリがある方が経済効果はスムーズであると言われています。株式市場にとっても同様の事が言えると思います。

実際に私の知り合いでも、連日のあまりの暑さに耐えかねて遮光遮温が強力なカーテンに買い替えた、キッチンや洗面所、卓上用に小型の扇風機を買い増しした方がいます。また外出を控えてネットスーパーや食事の出前を頻発したり、休日の外出を諦めてブルーレイプレイヤーを買ったり、ソファーやクッションを新調した、涼しい部屋着を購入した話などを併せて耳にしました。

上記の話から購買傾向を推測すると、宅配、家具、電化、衣料などに恩恵がありそうです。そこで、「暑い夏」に注目して関連銘柄を考えてみたいと思います。

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