はじめに
投資をしている方なら誰しも「効率が良く、安定している投資方法が無いか?」「どんな商品や銘柄が良いのか?」「なるべく失敗やリスクが少ない方法を……」などと、あれこれ考えた事があると思います。
しかし「投資」とは、自己資金を投じることで利益を見込むものです。銀行の預貯金とは違い利益は確約されず、元本も保証されていません。大きな前提としてリスクが付きものです。とはいえ、株式投資に対して少しでも不安要素を拭いたいのは誰でも同じだと思います。
今回は、株式投資のリスクを少しでも減らして投資をしたい方、特に長期投資を考えていらっしゃる方、これから株式投資を始めてみたい方などに役立てていただきたい、「累進配当」について紹介したいと思います。
累進配当とは
累進配当とは、配当金を減配をせずに配当水準を維持し、または利益成長に合わせて増配し続ける事を指します。通常、決算発表の時に企業側が株主に対して1株あたりの配当金額を発表するのですが、この時に配当金額を減らさず、増加させることを目標としている企業の配当金を累進配当と呼びます。
この累進配当を宣言している企業がいくつかあります。リスクが少ないので株主にとってはありがたい存在だと思います。とは言え、業績内容が悪く大幅に利益が下落するような事になれば、減配が避けられない場面もあるでしょう。しかし、少なくとも前年と同じ配当を得られるのであれば、他の銘柄に比べて安心して投資ができるのではないでしょうか。
昨年度、大幅な利益を出したGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用方法も、この様な銘柄を採用しているものと思われます。お金を預貯金口座で眠らせておくのではなく、しっかりと活かし働いてもらうといった考え方です。