はじめに

高齢になってくると「要介護になったらどうしよう」という大きな不安がでてきます。その中でも費用面の心配は大きいでしょう。

介護費用は、「介護の期間」「介護の場所(在宅なのか施設なのか)」で大きく変わってきます。また本人や家族の価値観、生活スタイルなどでも変わります。そこで、介護費用の基本的な考えを確認しておきましょう。それは「いくらかかるのか?」ではなく、「いくらかけるのか?」ということです。本当のところ「介護のお金」はどのくらい必要なのかを解説します。


公的介護保険の基本

介護にかかるお金を知る前に、まずは公的介護保険について知っておく必要があります。

公的介護保険は、要支援・要介護状態になると、さまざまな介護サービスを原則1割負担で受けることができます(所得によって負担額は2割・3割になります)。そのため、公的介護保険を使うことで、介護にかかる費用は軽くなります。

民間の介護保険は、要介護状態などになった場合、保険金を受け取ることができます。つまり、公的介護保険は現物支給で、民間の介護保険は現金支給といえます。

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