はじめに

iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF

財務健全性が高い銘柄に投資している HDV の日本版とも言える、「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」も紹介します。

「iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF」は、「MSCIジャパン高配当利回り指数」(配当込み)への連動を目指すETF(上場投資信託)です。「MSCIジャパン高配当利回り指数」とは、「日本国内の取引所に上場している大型・中型株を対象とした配当継続性や配当性向、財務体質(ROE、負債・自己資本比率、収益の変動性)等の基準を満たした企業の中から、MSCIジャパン指数の配当利回りの130%を超える利回りを持つ銘柄を構成銘柄として算出される時価総額加重平均型の指数」です。つまり配当の継続性や財務体質、配当利回りがよいかをスクリーニングしてくれている財務良好で高配当ETFということですね。チャートもコロナの時には下落していますが中長期的にしっかり上昇しています。

利回りが約2.3%で、高配当とは言えないかもしれませんが、財務面もしっかりした銘柄に安定して投資したい人向けかなと思います。ただし、信託報酬が年0.2090%(税込)とお高めな点も考慮しておきましょう。

日経平均高配当利回り株ファンド

ほかに高利回りの日本株に分散投資するようなファンドとしては、三菱UFJアセットマネジメントの「日経平均高配当利回り株ファンド」も挙げておきます。
日経平均高配当利回り株ファンドは、主として日経平均株価採用銘柄の中から、予想配当利回りの上位30銘柄を選定し、流動性を勘案して銘柄ごとの組入比率を決定するファンドです。このシンプルでわかりやすい手法は、有名な投資戦略の一つである“ダウの犬”に近いものがあります。

“ダウの犬”とは、ダウ平均株価を構成する30銘柄を配当利回りが高い順に並べて、配当利回り上位10銘柄を選び、上位10銘柄に同じくらいの金額を投資して、年末に売却してまた次の年に同じことをするというシンプルな手法ですが、それに近いことを少額から日経平均でできるというファンドになっています。

組入れ銘柄には、川崎汽船(9107)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友フィナンシャルグループ(8316)などがあります。実質信託報酬は0.693 %(税込)と、コストは高めです。


今回は高利回りにフォーカスして3つのETF、投資信託をご紹介しました。気になる方はぜひご自身でも調べていただき、ご自身の投資戦略にフィットするか精査してくださいね。皆さまの投資の参考に少しでもなれば幸いです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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