はじめに
スマホを使う日本人の9割もが利用しているというLINE。IPOとしても今年最大級の注目度を集めています。抽選の締め切りは今週末の7月8日に迫ってきたわけですが、イギリスのEU離脱などもあって、参加か否か迷っている方も多いのでは。
僕の場合、こういうお祭りIPOには基本的に参加スタンスなのですが、このIPOに関しては不確定要素が多すぎます。ですがいろいろ調べて、さんざん迷った結果、今は参加に若干傾いています。その理由とはーーザ・フライ井村のLet'sカブトク!
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銘柄名 | 抽選申込 | 資金 | 当たり数 | 狙い目 | 評価 |
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LINE | 6/29~7/8 | 32万 | 超多い | 野村、三菱 | B~C |
理由1:仮条件が上振れ=一定の需要(人気)が確認できた!
IPOの公募価格を決めるには、まず「想定価格」という仮置きの価格を設定し、そのあと、投資家などへのヒアリングをもとに「仮条件価格」という幅を持った価格帯を決定します。
LINEの場合、想定価格は2,800円に設定されていましたが、仮条件は2,700-3,200円と上振れで決定しました。タイやインドネシアでの事業が機関投資家に評価され、需要が高かったからとしています。
さらに言えば、当初、27日に仮条件を決定する予定だったのが、イギリスのEU離脱で世界は大混乱。決定を翌日の28日に延期する波乱の中での仮条件ということで、渋めに(割安)決定されている可能性があります。
この辺りは、素直にプラス材料だと思います。
理由2:1ドル101.69円より円安なら、日本のIPOに有利な条件!
LINEは、前代未聞の日米同時上場です。アメリカでも日本同様に仮条件が決定し、そのレンジは26.5-31.5ドル。これは1ドル101.69円をもとに換算されています。この換算レートよりも円安が進んだら、その分、日本での初値形成にプラスに働くと考えられます。
仮にですが、1ドル105円くらいの円安になったとすると、31.5ドル×105=3307.5円となり、日本の仮条件の上限を100円近く超えることになります。つまり、100株で1万円程度のプラス効果が期待できるということです。
7月2日現在では1ドル102円の中頃と若干円安方向に進んでいますし、7月の後半には日銀の会合がありますので、短期的には円安に動いていくんじゃないかと。
ただ、イギリス関係でまた悪材料が出て円高になってしまったら、初値にはマイナスになってしまいますし、そもそもこの考え方自体、僕が独自に考えたものなので、何か間違いがあるかもしれません……。何分、前代未聞の日米同時上場ということでご容赦ください。