はじめに

ライフプランにもとづく家計の見直し

毎月返済額が増加した後の家計の状況予測も立てましょう。例えば、毎月の生活費は変わらなくても、子どもの受験や大学進学などのライフイベントと返済額増加が重なるケース、収入減と返済額増加が重なるケースなどが考えられます。

乗り越えていくためには、ライフプランにもとづく計画的な準備が大切です。家計の見直しや、場合によってはキャリアプランやライフプランの見直しを行い、毎月の収支や貯蓄にゆとりをつくっておきましょう。

ご自身のリスク許容度を考えてみる

変動金利型は低い金利が魅力ですが、金利変動リスクがあります。これまで固定金利の安心を大きく感じていた方にとっては、とても不安なことだと思います。

以下は、固定金利期間終了後、もう一度10年固定金利型を選んだ場合と変動金利型を選んだ場合の返済額の試算結果を比較したものです。

総返済額を見てみると、年金利が0.2%ずつ上昇し続ける場合では、10年固定金利型の方がおよそ190万円多い一方で、年金利が0.5%ずつ上昇する場合は、変動金利型の方がおよそ5万円多くなっていることがわかります。もし、試算よりさらに大きな幅で金利が上昇し続けると、金利上昇による総返済額の差がもっと広がる可能性も考えられます。

固定金利型にすると、金利上昇の可能性を先駆けて反映させるため、「利息の払い損」となる可能性もありますが、返済額を見通すことができるベネフィットもあります。

どちらが好ましいのかは、ご自身のリスク許容度やお考えによって異なります。固定金利期間終了後、再度固定金利特約を付帯し固定金利を選べるものもあります。

住宅ローンの返済は長期に渉るため、ご自身の暮らしと照らし合わせながら、借入後もメンテナンスしていくことをおすすめします。場合によっては借換えなども選択肢となるでしょう。

これからご自身にとってどのようにしていくのがいいのか、判断するのが難しい場合はぜひ専門家の力も借りていただき、後悔のない選択をしていただきたいと思います。

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