はじめに
新NISAで高配当株投資を行えば、税金が一切かからずに、「配当金」という形で不労所得が入ってくる仕組みをつくることができます。もちろん、値上がりして売却した場合の利益も非課税です。
目下、日本株も米国株も好調をキープしていますが、ときに暴落が起こるのもまた相場です。過去には、ITバブルの崩壊、リーマンショック、コロナショックなど暴落相場があったことも事実です。
今後も大きな暴落や下落相場が来ることもあるでしょう。そんな時、新NISAで高配当株投資を行っている場合は、どう乗り越えていけば良いのでしょうか。一緒に考えていきたいと思います。
資産形成のタイミングならば、株価下落時は買い増しを検討する
株価は常に変わるものです。しかし、下落が続くと、その不安に耐えられず、売ってしまいたくなる人も多いでしょう。長期投資においては、その気持ちをぐっとこらえる必要があります。
株価はひとつの要因だけで上下するものではありません。その企業の業績不振で下がっているのか、業界全体が逆風を受けているあおりで下がっているのかでは、評価すべきポイントが違います。
持っている銘柄の株価が下がってきても、好業績や増配であれば保有し、多めに買い増しを検討してもよいかもしれません。好業績、高配当であれば安いうちに多く買っておくことで配当を多く受け取ることができ、いずれ株価が戻ったときにはその差益、キャピタルゲインも多く望めます。
よって、株価の動きを示すチャートは売却のタイミングをはかるものではなく、買い増しの指標として活用しましょう。その際の指標としては、一定期間の価格の平均を示した移動平均線や、近づくと買いが増えるサポートラインなどが有用です。