はじめに
2024年に新NISAがスタートし、各社が次々と魅力的でユニークな投資信託やETFをリリースしています。またコスト面でも熾烈な争いが起こっているようです。投資家としては良い選択肢が増えていくのはありがたいことですね。
今回はこの春に新規上場、新規設定されるETFや投資信託で皆様にぜひ知っていただきたい商品を3つご紹介いたします。
グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)
まず、2024年4月10日上場のGlobal X Japanの新たなETFである、「グローバルX 革新的優良企業 ETF(178A)」をご紹介します。世界の大型優良企業15社により構成されるMirae Asset Global Innovative Bluechip Top 10+ Indexとの連動を目指すETFとなっています。世界の時価総額250億米ドル以上、1日平均売買代金5000万米ドル以上の銘柄をユニバース(特定の基準に基づいて選ばれた一群の銘柄や資産)とし、3四半期平均ROCE(使用資本利益率)がプラスであり、なおかつ過去5年間の売上高成長率がプラスである銘柄を組入候補銘柄とします。
つまり、収益性や成長性、財務的にも優良な“ブルーチップ”と呼ばれるような大型優良企業15銘柄に集中投資をできるETFだといえます。
特徴としては、組入候補銘柄の中から(1)AI・ビッグデータ、(2)半導体、(3)ヘルスケア・バイオテクノロジー、(4)次世代モビリティ・バッテリー・再生可能エネルギーの4つのテーマにおいて時価総額上位2位に入る銘柄を選定し、時価総額に基づき3位以下の銘柄をランク付けして、15銘柄に達するまでテーマに関係なく上位の銘柄を選定しているとのこと。選定された銘柄は均等加重により構成比率が決定されます。原則として毎年4月および10月の第三金曜日に指数構成銘柄および構成比率の見直しが行われるとのことです。
生成AI関連の本命株であるエヌビディアや、EUV半導体露光装置でトップのASML、Facebookのメタ・プラットフォームズ。世界トップの半導体製造技術(微細化技術)を有し、半導体受託製造の世界シェアが半数以上を占めるTSMC 。無線通信向け半導体に強みのあるブロードコム。医薬品や動物用の健康製品の開発・製造・販売を行う製薬会社で、肥満症治療薬で躍進しているイーライリリー。データベースの最大手のオラクル。Googleを運営するアルファベット。世界最大手のEVの電池メーカーであるコンテンポラリー アンプレックス テクノロジー。世界最大規模の独立系バイオ医薬品企業のアムジェン。そして、おなじみのアップル、Amazon、マイクロソフト、アドビ、テスラと、魅力ある銘柄が目白押しです。
コストは年率0.4125%(税込)以内と高めですが、アクティブファンドの中では割安といえるのでは。また、組み入れ銘柄を参考にすれば、大型ハイテク株を個別で選ぶヒントにもなると思います。