はじめに

オンワードホールディングス

総合アパレル最大手オンワードホールディングス (8016)は、オンワードグループ中長期経営ビジョン「オンワード・ビジョン 2030」 を公表し、その中で、資本コストや株価を意識した経営の対応について、2026年度に積極的な成長投資を含めた成長戦略の推進(M&A戦略やDX戦略)を掲げ、当期利益100億円以上を目指します。同年度にROE10%以上、ROICを7%以上を目指します。また、2024年度以降の株主還元策として、配当性向をこれまでの35%から40%に引き上げるとしています。その他に、成長に向けた資金活用の方針も盛り込まれています。今期の決算内容も踏まえ、株価は堅調に推移しています。

ADEKA

化学品・食品・ライフサイエンス事業を担うADEKA(4401)は、4月1日に2024年度から 2026年度 の中期経営計画『ADX 2026』を公表しました。 2026年度に営業利益530億円(前期345億)、売上高5000億円(前期4100億)を掲げています。新製品の売上高で情報・電子化学品と食品で大きく伸ばす計画です。ROE11%、ROIC10.5%としています。配当性向はこれまで30%を維持してきましたが、今後は40%超の水準を維持する予定です。いずれも株主還元の拡充や成長戦略を明確している事がわかります。

その他でも、スルガ銀行(8358)や平和堂(8276)なども開示後に株価が堅調に推移しています。4月後半から5月中旬の決算発表と同時に中期経営計画を開示する企業が増加すると思われます。

日本株の上昇は、資本コストや株価を意識した経営の実現によって企業の変革を期待したように感じます。更なる株価上昇の鍵は、計画通りに企業が成長できるかではないでしょうか。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!複数の証券口座から配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward] ※本記事は投資助言や個別の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

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