はじめに

進路は子どもとよく話し合って

次に、教育費を見てみましょう。

【図4】公立の小学校から高校までの教育費の内訳(年間)

【図3】「公立の小学校から高校までの教育費の内訳」を見ると、黄色で記した学校外活動費が、学校教育費と学校給食費よりも多いことがわかります。学校外活動費とは塾代や習い事の費用などです。

塾代や習い事の費用は固定費です。習い事を決める前には塾代などの費用をしっかり検討しましょう。

お子さんの進路を私立から公立に進路変更したそうですが、首都圏に住んでいると小学高学年に塾に行き始める友達が増えます。すると同じ塾に行きたくなり中学受験を意識する子どもが多く見られます。そんなケースも視野に入れて、ご夫婦の収入のことや子どもの進路について、子どもの考えを聞きながら一緒にしっかり話し合ってはいかがでしょうか。子どもの自主性や積極性が育ちます。

変動費を書き出して無駄を発見

変動費は小遣い5万円、その他7万円と合計12万円です。夫の年収が三分の一以下に減ったのですから、今までの生活と同じではジリ貧になります。

お小遣いやその他の変動費は意識して工夫しなければ節約できません。1か月のお小遣い5万円、その他7万円の合計12万円を何に使っているのか紙などに書き出して精査してみましょう。書き出してみると無駄な出費が目に見えてきます。まずは無駄な出費を削減して、節約の生活習慣を身につけてはいかがでしょう。

「お金の算段」と「生きがいの追求」はセット

家計の改善には、「支出の見直し」と「収入を増やす」の2つの方法があります。「支出の見直し」に行き詰まったら、夫と相談しながら「収入を増やす」ことも選択肢の一つとなります。

現在は好きなことを仕事にする人が多くなりました。自分のやりたいことを追い求めることも許される時代です。転職を繰り返す人も多くいらっしゃいます。ただ、収入アップの転職なら問題ありませんが、やりたいことを優先するあまり、収入が激減して生活が思い通りにならず、相談者のように家族の負担が大きいようなら、家庭のイザコザが絶えないことにもなりかねません。「お金の算段」と「やりたいこと」の追求はセットです。

老後資金も忘れないで、家族としっかり相談して計画を立ててください。

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