はじめに

株式投資をする際には市場の動向を理解し、適切なタイミングで投資判断を行うことが重要です。特にアメリカの株価指数は、世界経済の中心として重要な指標であり、毎日チェックすることで知見が溜まっていくなどメリットがあります。

株価指数とは、複数の銘柄の株価を計算式によって数値化したもので、市場の値動きを把握するのに役に立ちます。市場全体の健康状態を示すバロメーターです。これらの指数をチェックすることで、アメリカ経済の現状やトレンドを把握することができます。

具体的なアメリカの主要株価指数について詳しく見ていきましょう。


【1】ダウ平均(ダウ・ジョーンズ工業平均指数)

ダウ平均は、アメリカの代表的な30社の株価を基に算出される指数で、世界で最も有名な株価指数です。ニュースで取り上げられることも多いので、日本人が1番なじみのあるアメリカの指数と言えるでしょう。

主に大手企業のさまざまな業種の企業が組み入れられており、市場全体の安定性を示す傾向があります。組み入れ銘柄には、アップル、マイクロソフト、コカ・コーラなどが入っています。今年アマゾンが組み入れられ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが除外をされたことでよりテクノロジー銘柄との連動性が高まりました。

構成銘柄は、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社の代表者3人とウォール・ストリート・ジャーナル社2人から構成されるダウ平均委員会が選定しています。

「株価加重方式」という方式を採用しており、各銘柄の株価がそのまま指数に反映されます。つまり、株価が高い企業が指数に与える影響が大きくなります。5月17日(金)には史上初の4万ドルを超えました。

【2】S&P500(スタンダード&プアーズ500指数)

アメリカの主要な500社の株価を基に算出される、最も代表的な株価指数の一つとされています。広範な市場の動向を反映するため、アメリカ経済の動向を知る上で重要な指標です。アメリカ市場全体の健康状態を知りたい人にはまず押さえておきましょう。新NISAでもS&P 500に連動する投資信託が圧倒的な人気を誇っています。

選定基準は時価総額が180億ドル(2024年5月末現在)以上で四半期連続黒字などの基準を満たした米国に本拠地のある優良企業で構成されています。 アップル、アマゾン、エヌビディア、グーグル(アルファベット)など、アメリカの大手企業が多く含まれます。500社が含まれているため、多様な業種がカバーされ、市場全体の動きを反映します。

「時価総額加重平均」で各銘柄の時価総額(株価×発行済株数)に基づいて計算されます。そのため、時価総額が大きい企業の影響力が強くなります。

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